最近のオーディオ事情から取り残される

もう40年も昔の話。中学生の私は当時流行りのミニコンポに憧れていた。ソニーのリバティ、パイオニアのプライベートをはじめ、テクニクスやケンウッドも重箱よろしく機器を縦に積み重ねたミニコンポを発売しており、電気屋のオーディオコーナーは私にとってパラダイスだった。

金持ちの友人の家に行き、ミニコンポの音を聞かせてもらう。電源を入れると一斉に光りだすインジケーターやグライコ、ラジカセとは全然違う音の力に圧倒され、いつかは私も、と小遣いを貯めた。

高校生になり、単品コンポの世界があることを知り、貯めた小遣いでプリメインアンプを買った。最終的にCDプレイヤー、カセットデッキ、スピーカーを揃え、自室で音楽に浸った。大学に行き一人暮らしを始めても、近所に気を遣いながら、揃えたオーディオで音楽を聴き続けた。

就職してしばらくして、アンプの出力に見合った大型スピーカーを買った。オンキヨーのD-66RX。大きな音でブラームスのピアノコンチェルトを鳴らし、心がぷるぷると震えたのを今でも覚えている。

それから四半世紀近く。アンプ、スピーカー、プレイヤーすべて、当時よりもワンランク高級なもので揃え、音楽を楽しんでいる。Amazon Music Unlimitedも契約し、パソコンからネットワークプレイヤー経由で気楽に楽しむ環境もある。

ちなみに40年前に私が憧れたミニコンポは、現在「バブルコンポ」と呼ばれ、一部界隈ではいまだ根強い人気があるようだ。

 

さて本日。

最近のオーディオ事情はどうなっているのか、ひさしぶりに検索をしてみた。アンプの発熱やスピーカーのくたびれが気になってきたこともあり、そろそろ買い替えも考えてみようと思ったのがそのきっかけ。

 

・・・・・・みんなこんなに小さなスピーカーで満足なのか? 今どきの流行りがよくわからん。

最近の小型スピーカーはきちんと音楽を鳴らしきることが出来るのか? 空間を支配するような音がだせあるのだろうか? 私の持っているブックシェルフスピーカーは、良い音は出せても力に欠けるので、これを使うときは軽くBGM程度に聞く場合のみ。まじめに音楽を聴き込むときは大型スピーカーに切り替えている。

 

よく探せば大型スピーカーがないわけではなさそうだが、いずれも海外メーカーの超高級品。国内メーカーで大型スピーカーを作っているところはほぼなさそう。昔はソニーとかヤマハとかダイヤトーンとか、安くてごついスピーカーがいっぱいあったんだけどなあ。

どこかに私の耳と見栄を満たすことのできる、コスパとインテリア性の良いスピーカーはないものだろうか。

もう私のような人間は時代遅れなのかなあと半ば諦めつつ、明日は電気屋を巡ってみることにする。聞いてみないと分からないからな。